そもそも格安SIMとは?メリットとデメリットを解説
スマホの月額料金を少しでも抑えたいと考えている方に注目されているのが「格安SIM」です。しかし、「名前は聞いたことあるけど、仕組みがよく分からない」「安いってことは何かデメリットがあるのでは?」という不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、格安SIMの仕組みや大手キャリアとの違い、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
格安SIMの仕組みと大手キャリアとの違い
格安SIMとは、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの通信回線を借りて、通信サービスを提供している事業者(MVNO:仮想移動体通信事業者)が提供するSIMカードのことです。mineo(マイネオ)やIIJmio、OCNモバイルONEなどが代表的なMVNOです。
MVNOは自社で基地局などの通信インフラを持っていないため、コストを大幅に抑えることができます。その分、ユーザーに対して安い料金プランを提供できるという仕組みです。
一方で、大手キャリアは広範囲での安定した通信網やサポート体制を自社で整えている分、料金が高めになる傾向があります。
MVNOとMNOの違いを比較
項目 | MNO(大手キャリア) | MVNO(格安SIM事業者) |
---|---|---|
通信回線 | 自社回線を保有 | MNO(大手キャリア)の回線を借りてサービス提供 |
主な会社 | ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル | |
月額料金 | 高め(例:7,000円前後) ※楽天モバイルのみMVNO並みに安い | 安め(例:1,000円〜3,000円) |
通信速度 | 安定・高速 | 混雑時に速度低下しやすい |
サポート | 店舗サポートあり、手厚い | Webや電話サポート中心 |
契約の縛り | 2年契約などがあることも | 縛りが少なく自由度が高い |
端末の購入 | 最新機種とのセット購入が多い | SIMフリー端末を自分で用意するケースが多い |

格安SIMの主なメリット(料金の安さ、契約の自由度など)
格安SIM最大の魅力は、月額料金の安さです。たとえば、大手キャリアでは月額7,000円前後かかっていたスマホ代が、格安SIMに乗り換えることで2,000円台にまで抑えられることも珍しくありません。年間にすると約6万円以上の節約が可能になります。
また、契約の自由度も魅力の一つです。多くの格安SIMでは、2年縛りなどの長期契約がなく、必要に応じて気軽にプラン変更や解約ができるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
さらに、プランの選択肢が豊富で、データ通信量に応じて自分にぴったりのプランを選べるのもメリットです。例えば、通話をほとんどしない人は「データ通信のみ」の格安プランを選ぶことで、さらにコストダウンが可能になります。
デメリットや注意点(通信速度、サポート体制など)
もちろん、格安SIMにもデメリットはあります。特に注意したいのが通信速度です。MVNOは大手キャリアの回線を借りて運用しているため、昼休みや夕方など利用が集中する時間帯に速度が低下することがあります。例えば、昼12時台に動画を視聴しようとしても、なかなか再生されないというケースもあります。
また、サポート体制も大手キャリアと比較すると限定的です。多くの格安SIM事業者では、店舗での対面サポートがなく、Webや電話での対応が基本です。スマホの設定やトラブル対応に不安がある方にとっては、やや不便に感じるかもしれません。
さらに、一部のキャリア端末は、格安SIMで使うにはSIMロックの解除が必要な場合もあります。SIMフリー端末や、事前にSIMロック解除された端末を用意することでスムーズに利用できます。
格安SIM会社別比較【2025年最新】
スマートフォンの利用料金を少しでも安くしたいと考えている方にとって、格安SIMは非常に魅力的な選択肢です。近年では、大手キャリアに負けない品質やサービスを提供する格安SIM会社が増えており、選択肢も豊富になっています。しかし、その分「どの会社を選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この項目では、2025年最新の情報をもとに、格安SIM会社の選び方や比較ポイント、そして人気の10社を一覧表でわかりやすくご紹介します。これから格安SIMに乗り換えたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
比較ポイント(料金、通信速度、通話オプションなど)
格安SIMを選ぶ際には、いくつかの重要な比較ポイントがあります。以下で、特にチェックしておきたい項目を解説します。
1. 月額料金
格安SIMの最大のメリットは「安さ」です。データ通信量に応じてプランが選べるため、使い方に合わせて最適なプランを選ぶことで、毎月のスマホ代を大幅に節約できます。たとえば、3GBプランなら月額1,000円前後で提供されている会社も多くあります。
2. 通信速度
「格安SIMは遅い」というイメージがあるかもしれませんが、最近は改善されており、日常使いには十分な速度を提供している会社も増えています。ただし、お昼や夕方などの混雑時間帯には速度が低下することもあるため、レビューや実測値をチェックしておくと安心です。
3. 通話オプション
通話をよく使う方は、通話オプションの有無も確認しましょう。10分かけ放題や、月〇回まで定額など、各社がさまざまなオプションを提供しています。LINE通話をメインに使う方には不要かもしれませんが、ビジネス用途などでは重要なポイントです。
4. データ繰り越し・シェア機能
余ったデータを翌月に繰り越せるかどうか、家族でデータをシェアできるかといった機能も、使い勝手に大きく影響します。長期的に見て無駄のない利用ができるかどうかも比較のポイントです。
5. 契約期間・解約金
格安SIMの多くは契約期間の縛りがなく、いつでも乗り換え可能な点も魅力です。ただし、一部には最低利用期間がある場合もあるので注意しましょう。
人気格安SIM10社の比較一覧表
以下に、2025年時点で特に人気のある格安SIM会社10社の主要な特徴を表でまとめました。
月額料金は月に3GB使った場合の料金を記載しました。
会社名 | 月額料金(3GB) | 通信速度(実測例) | 通話オプション | データ繰り越し | 契約縛り |
---|---|---|---|---|---|
mineo | 1,518円 (5GB) | 約15〜25Mbps | 10分かけ放題(550円) | ◯ | なし |
IIJmio | 500円(6ヶ月間限定 7ヶ月目以降900円) | 約20〜30Mbps | 5分かけ放題(500円) | ◯ | なし |
OCNモバイルONE | 990円 | 約15〜25Mbps | 10分かけ放題(935円) | ◯ | なし |
LINEMO | 990円 | 約30〜50Mbps | 5分かけ放題(550円) | × | なし |
楽天モバイル | 1,078円 | 約15〜40Mbps | 無制限かけ放題(無料) | × | なし |
HISモバイル | 770円 | 約10〜15Mbps | 6分かけ放題(500円) | × | なし |
イオンモバイル | 1,078円 | 約15〜25Mbps | 5分かけ放題(550円) | ◯ | なし |
ahamo | 2,970円(30GB) | 約50〜100Mbps | 5分かけ放題(無料) | × | なし |
UQモバイル | 2,365円(4GB) | 約40〜70Mbps | 10分かけ放題(880円) | ◯ | なし |
ワイモバイル | 2,365円(4GB) | 約40〜70Mbps | 10分かけ放題(880円) | ◯ | なし |
※通信速度は地域や時間帯により変動します。記載は平均的な実測値の一例です。
※mineoとahamo、UQモバイル、ワイモバイルは3GBプランがないため、最小プランの料金を記載しています。
格安SIMは、自分のスマホの使い方に合った会社を選ぶことで、大幅にコストを抑えながら快適に利用することが可能です。特に2025年は、料金の安さだけでなく通信品質やサービス面でも充実している会社が多く、選びがいがあります。ぜひ、この記事を参考に自分にぴったりの格安SIMを見つけてみてください。
目的別おすすめ格安SIMプラン
格安SIMは、月々のスマホ料金を大幅に節約できる便利なサービスですが、種類が多く、どのプランを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では「料金」「通信速度」「データ容量」「通話」「サポート体制」など、目的別におすすめの格安SIMプランをご紹介します。自分の使い方に合ったプランを選べば、コストもストレスもぐっと減らせますよ。
料金重視の人におすすめのプラン
とにかく毎月のスマホ代を安く抑えたい方には、「IIJmio」や「HISモバイル」が人気です。
例えば、IIJmioの「5GBプラン」は申し込みから6ヶ月間限定で月額500円(税込)で利用可能です。7ヶ月目以降も月額950円(税込)で利用できます。HISモバイルでは1GBで月額550円という業界最安レベルのプランもあります(2025年3月時点)。通話はあまりせず、LINEやメール、軽いウェブ検索程度の方にぴったり。
ただし、安い分データ容量が少ないので、Wi-Fi環境での利用が多い人におすすめです。

通信速度重視の人におすすめのプラン
格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、混雑時間帯(特にお昼や夕方)に速度が遅くなることがあります。そんな中でも比較的安定した速度を誇るのが「UQモバイル」や「Y!mobile(ワイモバイル)」です。
UQモバイルの「コミコミプラン(33GB)」は月額3,278円(税込)で、auのサブブランドという強みから、速度が速く安定しています。Y!mobileもソフトバンク回線を利用しているため、ストレスなく動画視聴やアプリのダウンロードが可能です。
速度重視の方は、単に「格安」ではなく「サブブランド」という選択肢も検討してみてください。

データ容量重視(大容量/無制限)におすすめのプラン
動画視聴やテザリング、オンラインゲームなどでデータ容量をたっぷり使う方には、「mineo(マイネオ)」や「楽天モバイル」の無制限プランが注目です。
mineoでは「パケット放題 Plus」というサービスを使うことで、月額385円(税込)で最大1.5Mbpsの通信が使い放題。速度制限があっても1.5Mbpsあれば、YouTubeの標準画質(480p)での視聴が可能です。
楽天モバイルは「Rakuten最強プラン」で、月額3,278円(税込)でデータ無制限(楽天回線エリア内)を提供。回線エリアが合えば、非常にコスパの良い選択肢になります。

通話をよく使う人向けのプラン
通話が多い方には「OCNモバイルONE」や「IIJmio」のかけ放題オプションが便利です。
たとえば、OCNモバイルONEでは「10分かけ放題」が月額935円(税込)で追加可能。IIJmioも同様に、10分間のかけ放題オプションが月額700円で提供されています。さらに、かけ放題(無制限)のオプションもあるため、頻繁に電話をする方は検討してみる価値ありです。
ビジネス利用や高齢のご家族の回線など、「話す」ことがメインの方には、通話オプションが充実したSIMがおすすめです。

初心者・乗り換えが不安な人向けのサポート充実プラン
格安SIMへの乗り換えが初めてで不安という方には、店舗でのサポートがある「Y!mobile」や「UQモバイル」が安心です。
両社とも全国に実店舗があり、初期設定やMNP(電話番号を変えずに乗り換える手続き)もスタッフが丁寧にサポートしてくれます。特にY!mobileは、契約後のアフターサポートにも定評があります。
オンライン専用プランは料金が安いですが、サポートが必要な方には、少し価格が上がっても店舗サポートがあるプランがおすすめです。

まとめ
格安SIMは「安いだけ」ではなく、自分の使い方に合わせて選ぶことで、より快適にスマホを使うことができます。今回ご紹介したように、
- とにかく安さを重視 → HISモバイル・IIJmio
- 通信速度が大事 → UQモバイル・Y!mobile
- データ使い放題 → mineo・楽天モバイル
- 通話メイン → OCNモバイルONE・IIJmio
- 初心者でサポート重視 → Y!mobile・UQモバイル
というように、目的に応じて選ぶのがポイントです。
自分の利用スタイルにぴったり合った格安SIMを見つけて、賢くスマホ代を節約しましょう!
格安SIMへの乗り換え手順

月々のスマホ代を抑えたいと考えている方にとって、格安SIMへの乗り換えは非常に効果的な手段です。大手キャリアから格安SIMに変更することで、毎月の通信費を3,000円以上節約できるケースも珍しくありません。
本記事では、初めて格安SIMを利用する方に向けて、乗り換えに必要な準備から実際の申し込み、設定方法までをわかりやすく解説します。
乗り換えに必要な準備(MNP予約番号、SIMロック解除など)
格安SIMへスムーズに乗り換えるためには、以下の準備が必要です。
1. MNP予約番号の取得
現在の電話番号をそのまま使いたい場合は、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)予約番号を取得する必要があります。これは、現在契約している携帯会社のマイページ、または電話で簡単に取得可能です。
- 例:ドコモの場合 → 「151」に電話、またはMy docomoから取得
- 有効期限:取得日を含めて15日間(ただし、格安SIM申込時に有効期限が10日以上残っている必要がある場合が多い)

2. SIMロック解除
大手キャリアで購入したスマートフォンには「SIMロック」がかかっている場合があります。このロックを解除しないと、他社のSIMカードを利用できません。
- 解除方法:キャリアのマイページから無料で申請可能(例:My SoftBank、My auなど)
- 2015年5月以降に発売された端末は、原則としてSIMロック解除が可能です
3. 本人確認書類の準備
契約には本人確認書類(運転免許証など)の提出が必要です。スマホで撮影した写真をアップロードすればOKな場合がほとんどです。
格安SIMの申し込み手順(Webでの契約方法)
格安SIMは、基本的にインターネット上で申し込むのが一般的です。手順は以下のとおりです。
- 格安SIM事業者を選ぶ
料金やデータ容量、サポート内容を比較して、自分に合ったものを選びましょう。 - プラン・端末の選択
データ容量(例:3GB、10GBなど)や通話オプションの有無、SIMの種類(物理SIMかeSIM)を選択します。 - MNP予約番号・本人情報の入力
取得したMNP予約番号、有効期限、氏名・住所などの情報を入力します。 - 本人確認書類のアップロード
運転免許証などの写真をアップロードし、本人確認を行います。 - 決済情報の登録
クレジットカード情報などを入力し、申込完了。数日後にSIMカードが自宅に届きます。
eSIMの場合は即日で回線を開通させることもできます。
SIMカードの設定と初期設定の流れ
SIMカードが届いたら、スマホに挿入し、会社によってはAPN(アクセスポイント名)設定を行う必要があります。
各携帯会社によって設定内容が違うので、各会社のホームページなどで確認しましょう!
手順:
- スマホの電源をオフにし、SIMカードを挿入
- 電源をオンにする
- 「設定」→「モバイルネットワーク」→「APN設定」へ進む
- 格安SIM会社から指定されたAPN情報を入力
- 例(IIJmioの場合):
- APN:iijmio.jp
- ユーザー名:mio@iij
- パスワード:iij
- 例(IIJmioの場合):
- 設定を保存し、モバイル通信が使えるか確認
一度設定すれば、次回から自動的に接続されます。

eSIM対応端末の場合の手順
最近ではeSIM対応のスマホが増えてきました。eSIMは、物理的なSIMカードを使わず、スマホ内部に組み込まれたデジタルSIMを利用します。
eSIMの設定手順(例:iPhoneの場合)
- 申し込み後に届いた「eSIMプロファイル(QRコード)」を用意
- iPhoneの「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」へ
- カメラでQRコードを読み取り、プロファイルをインストール
- モバイルデータ通信にeSIMを指定し、通信可能か確認
メリット:
- SIMカードの到着を待たずにすぐ使える
- デュアルSIMとして、従来のSIMとの併用も可能

格安SIMに関するよくある質問(Q&A)

「格安SIMって本当にお得なの?」「通信が遅いって聞いたけど…」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この章では、格安SIMに関してよく寄せられる質問をQ&A形式でわかりやすく解説します。これから乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
格安SIMにすると本当に通信費は安くなる?
はい、多くの場合で通信費を大幅に抑えることが可能です。
たとえば、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の一般的なプランでは月額7,000円前後が相場ですが、格安SIMに乗り換えると月額1,000〜3,000円程度で済むケースが多くあります。年間で考えると約5万円〜7万円もの節約につながる計算です。
例:
- 大手キャリア:7,000円 × 12ヶ月 = 84,000円
- 格安SIM(3GBプラン):1,500円 × 12ヶ月 = 18,000円
→ 差額:約66,000円!
自分の利用状況(データ通信量・通話の頻度など)を見直すことで、最適なプランを選べば、無理なく節約が実現できます。

通信速度が遅いって本当?
結論から言うと、「時間帯によっては遅くなることがある」が正確です。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているため、昼休み(12時前後)や夕方(18時頃)など回線が混み合う時間帯には速度が低下する傾向があります。
ただし、最近では回線の増強や最適化が進み、以前ほどのストレスは感じにくくなっています。また、YouTubeの視聴やSNSの利用など、日常的な使い方であれば問題ないレベルの速度は維持されています。
たとえば、人気の格安SIMサービスである「IIJmio」や「mineo」では、通常時で下り10〜30Mbps程度、混雑時でも1〜5Mbps程度の速度が出ています。これはLINEやWeb閲覧には十分な速度です。
iPhoneでも使える?
はい、多くの格安SIMはiPhoneにも対応しています。
特にiPhone 6s以降のモデルであれば、ほとんどの格安SIMで問題なく利用できます。ただし、SIMロックがかかっている場合は、事前にSIMロック解除が必要です(※最近のiPhoneはSIMフリーが標準です)。
また、格安SIMによっては「動作確認済み端末一覧」を公開しているので、自分のiPhoneが対応しているか確認してから申し込みましょう。
さらに、eSIM(物理SIMカードが不要なタイプ)に対応している格安SIMも増えてきており、設定もより簡単になっています。
格安SIMに乗り換えるタイミングはいつがベスト?
おすすめのタイミングは以下の3つです。
- 大手キャリアの2年契約が終了するタイミング 解約金が発生しないタイミングを狙えば、余計な費用をかけずに乗り換えが可能です。
- スマホを買い替えるとき 新しいスマホに合わせて格安SIMに乗り換えれば、端末とプランの相性を考えた選択ができます。
- 通信費を見直したいと思ったとき 思い立ったが吉日。現在の利用状況を見直して、「データ通信は月3GB程度」「通話はあまりしない」など、自分の使い方に合ったプランが見つかれば、すぐにでも乗り換えを検討する価値があります。

自分に合った格安SIMを見つけて賢く節約しよう

スマホの月額料金、気づけば毎月1万円近く払っていませんか? 大手キャリアのまま使い続けていると、知らず知らずのうちに高額な通信費を支払っているケースが少なくありません。そんな中、通信費を大幅に節約できる「格安SIM(シム)」が注目を集めています。
格安SIMとは、大手通信キャリアの回線を借りてサービスを提供している事業者(MVNO)が提供するSIMカードのこと。ドコモやau、ソフトバンクの回線網を利用しているため、通信エリアは広く、料金は大手の約半額〜3分の1になることもあります。
では、どうすれば「自分に合った」格安SIMを選べるのでしょうか?以下でポイントを再確認していきましょう。
目的に応じた選び方の再確認
格安SIMを選ぶ際、まず大切なのは「自分がスマホをどのように使っているか」を把握することです。使い方のパターンによって、最適なプランは変わってきます。
たとえば、外出先で動画をよく見る方なら、データ容量が10GB以上のプランがおすすめ。一方、LINEやメール、ネット検索が中心という方なら、3GB〜5GB程度のライトプランで十分でしょう。
通話についても要チェックです。電話をよくかける方は、かけ放題オプションを用意している会社を選ぶのがポイント。たとえば「IIJmio」では、月額500円で5分かけ放題、月額1,400円で無制限かけ放題のオプションが用意されています。
また、通信速度も重要な判断材料です。格安SIMは時間帯によって通信速度が遅くなることがあります。SNSやメール程度であれば問題ありませんが、昼休みや夕方に動画視聴をしたい場合は、速度に定評のある「UQモバイル」や「Y!mobile」など、サブブランド系を検討すると良いでしょう。
迷ったときはまずお試しできるプランを選ぶのも手
「興味はあるけど、本当に使えるか不安」「自分に合っているか分からない」そんなときは、お試しプランや短期契約が可能な格安SIMを選ぶのがおすすめです。
たとえば、「LINEMO」では3GBプランが月額990円と格安で、契約期間の縛りもありません。試しに使ってみて合わなければすぐに乗り換えることもできます。また、「HISモバイル」などでは、月額550円〜の超格安プランもあり、スマホ2台持ちのサブ回線として試す人も増えています。
最近では「eSIM対応」格安SIMも増えており、SIMカードの差し替え不要で即日開通できるサービスもあります。こうした手軽さから、初めての格安SIMデビューにもぴったりです。
格安SIMを活用することで、月々のスマホ代を3,000円以下に抑えることも可能です。 大切なのは、「安さ」だけでなく、「自分の使い方に合ったサービスかどうか」を見極めること。まずは、自分の利用状況を見直し、気になるサービスを気軽に試してみることから始めてみましょう。
スマホ料金を見直すことで、年間数万円の節約にもつながります。浮いたお金を趣味や旅行に使う…そんなスマートな節約生活を、格安SIMで実現してみてはいかがでしょうか?